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サウンドデザインラボ合同会社
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●プロジェクト報告

 

 

エンジン音快適化プロジェクト

(自動車のエンジン音は弦楽器の音と同じ特徴があった ! )

2012.7.9

 

5.実験結果

 

音響心理実験による主観評価の結果、主要因子としてはクリエイティブ因子、迫力因子、ス

ピード因子の三つが抽出されました。その三因子を座標軸にとって供試音の位置関係を示

したものが下図です。

 

<音響心理実験結果1>

Result1a

 

この図によるとC1とC4はクリエイティブで、C1とC3は迫力があることが分かります。また

C1、C2、C3はスピード感が高いことが分かります。

 

さらに自動車のC1、C3、C5と楽器音のM1〜M5を混ぜた音響心理実験では自動車類似

因子、迫力因子、クリエイティブ因子が抽出されました。新たにその三因子を座標軸に

とった供試音の位置関係を下図に示します。

 

<音響心理実験結果2>

Result2

 

自動車類似因子は自動車の音の得点が高いのは当然ですが、楽器ではバイオリン、コン

トラバス、トロンボーンなどが高いという結果になりました。

 

迫力因子は意外にも自動車の音よりも楽器音の方が得点は高く、M2チェロ、M1バイリン、

M3コントラバスなどの弦楽器が特に高いことが注目されます。自動車の音では音質が大き

く異なるC1とC5の二車が高いことが興味深いです。

 

クリエイティブ因子はM2チェロ、M3コントラバス、M1バイオリン等の弦楽器の得点が高く、

その次にC1、C3の自動車音が続きます。

 

一方、生体情報計測実験では心電のLF/HF(心電波形の低周波数成分と高周波数成分の

大きさの比であり、ストレス負荷の指標)を調べたところ、自動車音のストレス負荷は

C1、C4 < C2、C3、C5

であることが分かりました。

 

また唾液中のアミラーゼ活性値(これもストレス負荷の指標)を調べると各自動車音は

C1、C2、C5 < C4、C3

の関係があり、C1が最もストレス負荷が低いことが分かりました。

 

さらに脳活性化指標である脳血流については

C4、C5 < C1、C2、C3

であり、C1、C2、C3の方が脳を活性化させる音であることが分かりました。

 

 

 

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