事例紹介 バイクCM用音源

弊社では以前バイクメーカーのCM用エンジン音を制作したことがあります。従来はライダー視点や並走者視点のバイク走行シーンがある場合は実車で録音することが一般的だったのですが、実はバイクの走行音を録音するのは簡単ではありません。特にCMではかなりの高速で走行するシーンが多く、その場合は風切り音が問題になります。また録音機材が映ってしまうので、走行映像を先に撮ってからアフレコのような形での録音になります。
したがってバイクのエンジン音を新規に録音するのはかなりの手間と費用がかかります。そこで既存の録音データを用いることもありますが、走行シーンと合わせることはなかなか難しい上に、対象車が新型エンジンを搭載しているときには、既存のエンジン音では魅力を正しく伝えられないという問題があります。
そのため、弊社にバイクエンジン音合成の依頼があった次第です。要求される音は走行シーンに連動していることと、リアリティがあることが不可欠です。従来の技術ではそれができなかったのですが、弊社の技術を用いれば可能になります。
弊社ではまずサウンドシミュレータソフトを制作し、それで走行音を合成することにより、様々な運転状態(アクセル開度、エンジン回転数など)に対応したエンジン音を制作しました。そのソフトではエンジンの仕様(気筒数や気筒配列、爆発間隔など)は自由に設定できます。
制作した音のリアリティについてはバイクメーカーのエンジニアの方々に確認してもらいましたが、音質に関しては全く問題なく、修正が必要となったのは変速タイミングくらいでした。また、そのCMがネットで公開された時に、あるバイクジャーナリストがエンジン音からエンジンの仕様を詳しく推定されていましたが、合成音であることは分からないようでした。
事例紹介 自動車シミュレータ用音源

今日では自動車の音、特に高級スポーツカーなどの車内音は自動車メーカーにおいて企画設計段階から音質のデザインがされています。試作車ができて走行してから検討するようなことはしていません。その段階では問題が見つかっても音質を大幅に改善することは難しいからです。
しかし、企画設計段階ではエンジンや車体はまだできておらず、当然音を聞くことはできません。では、どうやって音質のデザインをするかというと、サウンドシミュレータを使用します。
サウンドシミュレータというのはドライビングシミュレータの一種であり、一般のドライビングシミュレータが車の挙動を模擬することに重点を置いているのに対し、音に重点を置いているという点が異なります。
サウンドシミュレータでは運転操作に対応して音が変化しますが、その音は自由に調整することができます。現在いろいろな会社からサウンドシミュレータシステムが販売されていて、自動車メーカーはそれを使っています、しかし、音の自由度では若干問題がありました。
弊社のエンジン音合成技術を用いると様々なエンジン仕様に対応したエンジン音が出せますので、以前ある自動車メーカーから依頼を受けて、研究・開発用のサウンドシミュレータを制作したことがあります。そのサウンドシミュレータは後日社内で賞をもらったそうですが、弊社としてもうれしいことです。
