弊社ではこれまで乗り物のエンジン音などを合成する技術を開発してきましたが、それは運転者が聞く音やエンジン近傍で聞く音であり、音源からの距離は変化しないものでした。しかし、乗り物は移動するものなので、外部から聞く場合は音源からの距離が変化することによって音量が変化したり、音色が変わったりします。
最近、弊社では飛行機の音を合成することができるようになりましたが、飛行機の音は機内で聞く音だけでなく、上空を通過する音もニーズがあると思われます。そこで、通過音の合成にも挑戦してみました。
通過音の合成において必要となるのは、距離の変化による音量の変化や速度の影響によるドップラー効果などの計算がまず思い浮かびますが、これらは比較的に簡単な公式がありますので、それほど難しくありません。しかし、実際はそれだけではありません。
距離が遠くなると高い周波数の音は小さく聞こえますし、耳に届くまでの時間遅れも無視できません。また飛行機の場合は地面の反射による影響も考慮しなければなりません。
さらに前方と後方で音が異なる音源の場合は、音源指向性も考慮する必要があります。
これらの全てを時々刻々の音源の位置や速度に対して計算してやれば通過音の合成ができます。
弊社ではMaxを使ってシミュレーションを行いました。その動画は今後YouTubeでご紹介したいと思いますが、もうしばらく時間がかかりそうです。

